技術を学ぶ翻訳者養成講座
【工業技術編】
1. 工作機械 (machine tool)
工作機械とは、金属を目的の形状、寸法、表面状態に加工する機械のことをいいます。このとき、削られている材料を被工作物 (work) といい、また削りとられた不必要な部分を切りくず (chips) といいます。

一般的に鋳造や鍛造によって作られた物品は、一般にはまだ素材と呼ばれる状態であって、これをさらに正確な寸法や必要な形状にするためには切削加工を施さなければなりません。鋳造とは型の中に溶かした金属を流し込み蓋をして、冷やし固めることです。金属でなくても、土や砂で鋳造することもできます。鍛造は出来たものをたたいたり伸ばしたりして、形を変えることです。これを英語では forging といいます。それでもまだ精密な機械には程遠いので、これを加工 (切削) していきます。機械加工は machining と訳されます。工作機械は総称して machine tool と呼ばれ、穴を空けるもの、平たくするもの、削るものなどいろいろあります。

鋳造 → 鋳型を作って部品を作る(casting)
鍛造 → 金属の固まりを熱して鍛えて造る(forging)
切削 → 機械加工 (machining) T これを行う機械を工作機械と呼ぶ

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